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天王寺動物園の活性化を提言!
平成18年3月定例会常任委員会(文教経済・通常予算) 2006年3月15日


◆上田樹三郎委員  続いて、天王寺動物園の経営問題についてお尋ねいたします。
 先般も天王寺公園、それから昨年でしたか北海道の方へ旭山動物園の方にも行きましたけれども、本市の動物園の現状につきまして、昨年の夏発刊された日経トレンディで全国動物園ランキングを取り上げられ、天王寺動物園はベスト7位にランクされました。
 ここでは大人がわくわくする見事な演出であるとして高く評価されており、改めてすばらしい動物園であると再認識をいたしました。
 そこで、天王寺動物園について、経営及び観光の視点からお尋ねしたいと思いますが、最近の入園者数の推移、経常的な収支状況とその内訳、これを支える職員数と人件費についてあわせてお聞きいたします。
◎久保田ゆとりとみどり振興局天王寺動植物公園事務所管理課長 お答えいたします。
 天王寺公園が再オープンいたしました平成2年度以降では、平成3年度の総入園者数が216万人、有料入園者数が80万人をピークに、ここ数年は総入園者数が150万人前後、有料入園者数は50万人から60万人で推移いたしております。
 次に、天王寺動物園の経常的な収支についてでございますが、公園及び動物園の全体で歳入合計は平成16年度決算ベースで約3億7,000万円でございます。一方、歳出についてでございますが、一時的に必要となります造成工事費用を除きますと約11億円でございます。光熱水費が約4億9,000万円、委託料が約2億1,000万円、飼料費が約1億円、コアラのえさのユーカリの栽培が約1億3,000万円等でございます。これ以外に動物園と公園で従事をいたします職員が現在97名程度おりますので、その人件費を別途計上する必要がございます。
◆上田樹三郎委員 ただいまの御答弁によりますと、天王寺動物園と天王寺公園で入園料などの収入が約3億7,000万円であるのに対し、支出は職員一人当たりの人件費を仮に年間900万円といたしますと、トータルで8億7,000万と見込まれますので、先ほど答弁いただいた経常的な費用11億円を合算いたしますと、19億7,000万円と見込まれます。すなわち年間でも約20億円前後の経費を支出しながら、収入は3億7,000万円でございますから、差し引き16億円余りが本市からの持ち出しとなっていることになります。
 そこで、天王寺動物園を他都市の同様の施設と収支の観点から比較した場合、どのような状況に置かれているのかお尋ねいたします。
◎久保田ゆとりとみどり振興局天王寺動植物公園事務所管理課長 お答えいたします。
 社団法人日本動物園水族館協会がまとめました平成16年度日本動物園水族館年報をもとに、政令指定都市など主要な動物園と比較いたしますと、総入園者数は東京の上野動物園、名古屋の東山動物園、旭川の旭山動物園に次ぎまして天王寺動物園は第4位でございまして、全国の動物園の中でも屈指の入園者数であると存じます。
 また、入園者一人当たりのコストにつきましては、天王寺動物園が1,319円でございまして、全国指定都市動物園の平均1,196円と比べて若干上回る程度でございます。
 一方、入園料収入についてでございますが、支出全体と比較いたしまして、入園料収入が占める割合は天王寺動物園で15%程度に対しまして、東山動物園が17%、福岡市動物園が15%、上野動物園が43%などとなっております。全国指定都市の平均は26%でございます。
 なお、天王寺動物園で収入が支出に比べまして低位にございますのは、入園料が中学生以下及び65歳以上は無料であることが大きな要因でございまして、天王寺動物園と同様の入園料体系でございます福岡市動物園でも類似した状況にあると言えるかと存じます。天王寺動物園及び福岡市動物園以外の動物園では、中学生以下または65歳以上は何らかの形で有料となってございます。
◆上田樹三郎委員 配付資料にもこの収支バランス、旭山動物園は突出しているわけですけれども、それ以外の動物園も図式にしております。
 ただいまのこの御答弁によりますと、入園料がそれぞれの施設で異なっているという事情はありますが、全国的にも天王寺動物園は収入が支出に比べて低位にあり、収支バランスがとれておらず、行政コストが高いと言わざるを得ません。現在の高い行政コストを下げるには、さらに入園者数をふやし収入のアップを図るとともに、また一方では企業等との連携を図ることなどにより支出をダウンさせることが必要であります。
 そこで、これまで天王寺動物園では収支改善に向けどのような取り組みや工夫をされてきたのかお尋ねいたします。
◎長瀬ゆとりとみどり振興局天王寺動植物公園事務所飼育課長 お答えいたします。
 天王寺動物園といたしましては、各種イベントの実施や入園者サービスの向上に取り組み、入園者の増加に努めるとともに、委託化の推進などにより、支出の削減を図ってまいりました。魅力ある動物園づくりによって、リピーターの創出による歳入の増を図ってまいるべく、平成11年度から教育プログラムの充実強化を図っております。昨年度には、受講者が延べ5,400人を数えたところであり、リピーター予備軍になると期待しております。
 一方、支出に関してでございますが、開園90周年を迎えた昨年には、シンポジウムなど各種記念イベントを大学や専門学校と共催することなどにより経費の節減を図ってまいりました。
 また、現在空き家のホッキョクグマ舎に迎えるべく在阪企業からシロクマ「ゴーゴ君」の寄贈を進めておりますし、さらには各種イベントを開催している老朽化した野外ステージの塗りかえを民間団体からの御協力を得て実施するなどによりまして支出の削減に努めているところでございます。
◆上田樹三郎委員 天王寺動物園では、これまでもいろいろるる努力をされているようですが、PRが不十分なため、実績がまだ伴っておりません。ZOO21計画により天王寺動物園は随分よくなったと思いますが、さらに知恵を出して努力を重ねて市民の貴重な財産である動物園をより一層輝かせる工夫をしていただきたいと思います。
 さらに今後は観光や文化部門とも連携し、将来の大阪における観光拠点に育てる仕組みづくりにぜひ取り組むべきです。その際、動物園内部だけでなく外部からの意見も聞き、それを取り入れる工夫はいかがでしょうか、御答弁願います。
◎宮下ゆとりとみどり振興局天王寺動物園長 お答えいたします。
 今後の取り組みといたしましては、ZOO21計画により整備いたしましたすばらしい施設を多くの市民や観光客へアピールするため、ホームページの一層の充実を図るなど広報戦略を強化して生まれ変わった新しい天王寺動物園を広く伝えてまいりたいと存じます。
 また、市民が天王寺動物園で飼育している動物に親しみを深めていただくと同時に、市民や企業からえさ代などの資金を提供していただくZOOサポーター制度の平成18年度の導入を目指します。
 ホットな話題になりますが、その企業からの支援第一弾とも言うべき株式会社蓬莱から寄贈されますシロクマが、実はきょうのお昼前にモスクワから成田に到着したところで、今夜、天王寺動物園に搬入されます。
 さらに入園者増を図る方策としましては、親子だけではなく若いカップルへのデートスポットとしても提供すべく、夜の動物園の見学の平成18年度実施を図ってまいります。施設のリニューアルの取り組みにつきましては、環境学習の拠点としまして、また情報発信基地として極めて重要な施設として位置づけております(仮称)動物科学資料館の整備を本市の財政に負担をかけないような工夫を模索してまいりたいと思います。
 外部からも意見を取り入れてはとの御提言についてでございますが、これまで、おんなの目で大阪の街を創る会、あるいは学識経験者など外部からの御意見をいただき、可能なところからは実現してきたところでございます。
 天王寺動物園では大正4年に開園以来、有料入園者の合計が間もなく1億人に達する見込みです。今後も外部の声をお聞きし、一層の創意工夫により、この5年間を目標としまして、旭山動物園に負けない観光拠点にしてまいりたいと存じております。よろしくお願いいたします。


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