マイケルムーア監督の最新作「シッコ」が公開され
ております。銃乱射事件をあつかった「ボウリングフ
ォーコロンバイン」では、銃社会アメリカの現実をスト
レートに伝え、政治とライフル協会の親密度を糾弾し
たため、アメリカ保守から要注意人物のレッテルを
貼られた。
続く、「華氏9.11」では、ブッシュ大統領の欺瞞性を
追求、こちらも保守派から総攻撃を受け、国中に賛
否両論の議論を巻き起こしたことで一躍世界から脚
光を浴びることになった。
そして、今作では、アメリカ医療の現実を遡上にあ
げる。世界一の最先端医療を持ちながら、皆保険制
度がなく、民間の医療保険会社がすべてを牛耳る異
常な構造。ヨーロッパや日本から見ると、まるで信じ
られないアメリカの利益至上主義を目の当たりにす
ると、日本に生まれてよかったと正直思うのではない
だろうか。でも、この映画をみて、フランス人に生ま
れれば、もっとよかったと思うかもしれませんね。
前作との違いは、政府や政治家を糾弾する一方
で、今回のマイケル・ムーア監督は、ただただ攻撃
的なだけでなく、両親との会話や、9.11のボランティア
たちが肺を患い巨額の治療費が払えない実情に心
底同情して共に行動している姿から垣間見る優しさ
とアメリカへの愛を感じさせる点。
保守派も涙を流したという上出来の作品に仕上が
っている。一見の価値ありですぞ。私も、日本の医療
改革に生かしたい施策がたくさんありました。医療に
おいて、目指すは、アメリカではなく、フランス、イギリ
ス、カナダ、そして、なんとキューバなんです。
ウィキペディアより
医療保険未加入者が約5,000万人に達し、また保
険に加入しているにもかかわらず、あらゆる手段を
講じて保険金の支払いを拒否することによって空前
の利益を上げる営利主義一辺倒の医療保険会社や
製薬会社と、それに癒着した政治家という構造の、
アメリカの医療制度の問題を取り上げ、事実上、崩
壊に瀕している状況への批判を展開する。自由診療
を基本とする現行の制度から、政府からの支出・政
府による保険のみに一元化した公的医療
(universal health care) へと転換することが主張の根
幹である。アメリカではかつて民主党のヒラリー・クリ
ントン議員がファースト・レディとしての立場(当時)か
ら公的医療制度の整備を求め、議会の反対により
頓挫したことがある。
劇中ではアメリカの「悪い医療」に対して、イギリ
ス、フランス、カナダ、キューバなどの医療を「良い医
療」として対比させる。極端に悪い逸話の羅列や恣
意的な統計の提示などによりアメリカの医療制度を
徹底的に批判する一方、対照とされる医療制度の欠
点、例えばフランスにおける非常に高い税金や、イ
ギリスにおいて資金削減により病院の倒産や医師の
出国が相次いでいることなどには言及しない。
2007年のカンヌ国際映画祭では特別招待上映され
た。撮影のため米国政府に申請の上キューバを訪
問したが、米国財務省が同申請書の渡航目的記載
に問題があるとして調査し、カンヌでの上映直前に同
省から通告書を受け取ったことを記者会見の席で明
らかにしていた。 ムーアはこれをブッシュ政権の妨
害行為と断じ、フィルムを没収されないように、カナ
ダに隠したとも言及した。
映画公開後は、ドキュメンタリー史上第二位の動員
を得、これは同時期に公開された「ダイハード4」を上
回る数字であったこともあり、公開直後に200館での
拡大上映が決定しただけではなく、次期アメリカ大統
領選候補者も、健康保険制度を争点にしはじめるな
どの反響を生んでいる。
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